こんにちは、アメリカ駐在妻のもなしおです。
パートナーに海外転勤の辞令が出たら、現在お仕事をされている場合は「仕事」と「家庭」のバランスをどう取るか悩みますよね。
一般的には、以下3つの選択肢が考えられると思います。
- 仕事を続けてパートナーと別居する
- 仕事を休職して駐在妻/駐在夫になる
- 仕事を退職して駐在妻/駐在夫になる
私の場合、休職制度が使えず、数か月間悩んだ末に「仕事を辞めて駐在妻になる」ことを選びました。
この記事では、駐在妻になることを選んだ7つの理由に加え、仕事を辞めるか迷った2つの理由と悩みへの対処法をご紹介します。
同行するかどうかで悩んでいる、プレ駐在妻・プレ駐在夫の方の参考になれば幸いです。
駐在妻になることを選んだ7つの理由
- 駐在期間が4年で、短期ではない
- 赴任先と日本の時差が大きい
- 夫と過ごす時間を大切にしたい
- 妊娠の機会を先延ばしにしたくない
- 海外に住む経験は貴重かつ、楽しそう
- 仕事を続けてもキャリアを積めるか不透明
- 新しいことに挑戦するよい機会
自分なりに、さまざまなことを検討したうえで結論を出しました。
以下では、7つの理由についてより詳しく書いていきます。
駐在期間が4年間で、短期ではない
我が家の駐在期間は4年間で、短期ではないということもあり、これが一番の決め手になりました。
正直、「駐在期間が2年だったら、がんばって仕事を続けるのもありかな~」なんて考えたことも。
ですが、赴任期間が4年間と決まったことで、ふんぎりがつきました。
赴任先と日本の時差が大きい
夫の赴任先であるアメリカの場合、日本との時差は約13~16時間です。
日本とほぼ真逆!
たとえば私が日本で仕事を終えて、夕食後の一息つく時間に夫に電話をしようと思ったとします。
すると、アメリカにいる夫にとっては朝の出勤時間というわけです。
別居を選択した場合、週末しかゆっくり話せないと思うと心細く感じました。
夫と過ごす時間を大切にしたい
おじいちゃん、おばあちゃんになっても互いのことを信頼し、思いやり、なんでもないようなことでも一緒に笑って楽しめる…。
そんな仲のよい夫婦に憧れがあり、夫とこれからもよい関係性を築いていきたいという気持ちを強くもっていました。
そのためには、日々の些細なコミュニケーションの積み重ねが大事だと思っているので、シンプルに夫と一緒にいたいと思いました。
妊娠の機会を先延ばしにしたくない
夫に海外転勤の話がきたのは、結婚してしばらく経ち、こどもについて考えることが多くなってきたタイミングでした。
年齢と妊娠のしやすさには相関性があります。アラサーなので、同行しないことで4年間も妊娠の機会を先延ばしするのは気が引けました。
海外に住む経験は貴重かつ、楽しそう
海外に住むって、なかなかできない体験ですよね。
外務省「海外在留邦人数調査統計」によると、令和4年の海外在留邦人は約130万人。日本の人口の約1%にあたる人数です。
海外に住みたいと思っても、個人で移住をする場合は、ビザ取得や生計を立てる手段、トラブル時の対応まで基本的にはすべて自分たちでやらなければいけません。やりがいもひとしおですが、大変さもすごそうです。
一方、駐在であれば勤務先の金銭的・事務的サポートを受けつつ海外に住むという経験を得ることができます。
文化も言葉も違う異国の地に数年間暮らしてみること。個人的には、楽しそうだなと思えました。
仕事を続けてもキャリアを積めるか不透明
私が勤めていた会社では経営が悪化しつつあり、とくに在籍部署の予算が大幅に削られていました。
しかも、この傾向はむこう数年間続く見込みが高く、キャリアを積めるか不透明な点にモヤモヤを感じていました。こうした状況も、決断の追い風になったと感じます。
新しいことに挑戦するよい機会
我が家にはこどもがいません。なので、駐在に同行することになれば、今まで仕事に使っていた時間をまるまる自分の学習や趣味に使えることになります。
それって、興味はあっても取り組めていなかったことに挑戦する大チャンスですよね。
ブログもやりたかったことのひとつです。
この機会に、英語はもちろん、キャリアに繋がる学習にも取り組みたいなと思っています。
駐在妻になるか悩んだ2つの理由と対処法
ここまでは「駐在妻になること」を選んだ理由を述べてきましたが、決断するまでには悩みもありました。
その悩みとは、帰国後に希望する条件で再就職できるかということ。以下2つの理由から、もんもんと考える日々が続きました。
- 会社に休職制度・再雇用制度がなかった
- 専門職としてのスキルが未熟だった
悩みの理由と、それにどう対処したかを以下で詳しく書いていきます。
会社に休職制度・再雇用制度がなかった
駐在妻・駐在夫のなかには「配偶者転勤休業制度」や「再雇用制度」をうまく利用しつつ、パートナーの海外転勤に同行されている方もいらっしゃいます。
いずれかを活用できれば、帰国後に就職活動をしなくてよいので、仕事に関する不安をぐっと減らせますよね。
けれど、私が勤めていた会社は中小企業ということもあり、海外転勤同行に対応できる制度は皆無。
無料で相談できる社労士の方に相談をしてみたのですが、「会社側に制度を設ける義務はないので、個別のケースにイレギュラー対応をするかは社長の判断次第」とのお答えでした。
大企業に就職しなかったことが悔やまれる…
【対処法】制度はなくとも、再雇用について相談
制度がないことは理解したうえで、帰国後の再雇用の可能性について上司にそれとなく相談してみました。
そうしたら、その話がまわりまわって伝わったのか、社長から「帰国後はまたうちで働いてね」とおっしゃっていただけました…!たとえ口約束でもうれしかったです。
ただ、ポジションの空き具合や経営状況など現実的には色々あるかと思うので、再雇用の可能性もにらみつつ、いざ転職が必要となってもいいように準備はしておこうと考えています。
専門職としてのスキルが未熟だった
私は転職を経て、未経験から専門職の仕事についていました。スキルと経験があれば転職もしやすいのですが、専門性があるゆえに10年勤めて1人前と言われるような仕事。
夫に海外転勤の話が訪れたのは、私が転職してから比較的日の浅いタイミングでした。
もちろん、私の力量は新人に毛が生えた程度です。仕事を辞めて駐在妻生活を送ったあと、日本で同じ職種につけるかわかりません。
「せっかく中途の入社試験をパスしたのに…」
「手に職をつけるチャンスだったのに…」
私の心には、退職するのはもったいないという感情が渦巻いたのでした。
【対処法】転職サイトで必要なスキルや経験を調べて、可視化
しかし悩んでばかりいても仕方がないと思い、帰国後に同じ職種につくには何が必要か調べてみることにしました。
転職サイトでその職種の募集を検索してみたところ、さまざまな企業が「こんなスキル・経験は歓迎」「こんな人に来てほしい」などと書いています。
複数の募集内容を見ているうちに、だんだんとその職種で求められやすいスキルや経験というものが明らかになってきました。
しかも、そうしたスキル・経験のなかには、駐在妻をしながらでも努力次第で手に入れられるものが複数あると判明したのです。
自分の努力次第で、同じ職種へ復帰する可能性を上げられるとわかり、かなり気が楽になったのでした。
さいごに:あなた自身のきもちを大切に!
ここまでで、私が「仕事を辞めて駐在妻になる」という選択をした際に考えていたことをお伝えしてきました。
しかし、上記はあくまで個人の一例。
選択をするにあたって、一番大事なのはあなた自身のきもちです。ぜひじっくりとご自分のきもちに向き合って、パートナーともお話しされてみてください。
ひょっとすると、自分の選択に自信がもてなくなるかもしれません。私も「本当にこれでよかったのかな…」と弱気になったことも。
でも、そんな時は「用意された正解があるわけじゃない。選んだ道を正解にしていけばいい」と自分にいい聞かせたら、気持ちが楽になりました。
あなたらしい決断と、その先にある人生を応援しています!
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