現役駐在妻が語るアメリカ駐在準備まとめ。時系列のやることリスト

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こんにちは、アメリカ駐在妻のもなしおです。

夫の海外赴任に同行を決めたけど、いつ何をすればいいの?

これから駐在妻になる人なら、おそらく誰もが疑問に感じることだと思います。もちろん、私もそうでした。

この記事では、私のアメリカ渡航体験をもとに「いつ、何をするか」を紹介しています。

退職/車/持ち家/投資など、一部の方にのみ必要な情報は「プラスα」として記しました。
ご自分の状況に合わせて参考にしていただければうれしいです。

子どもの渡航対応については経験していないため、情報を掲載していません。お子さんの準備に関しては「海外赴任navi」の転校の準備や、赴任のタイムチャートが参考になると思います。

もなしお

・現役アメリカ駐在妻
・アラサー子なし
・駐在同行前はフルタイム共働き
・今後のキャリアは模索中

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同行を決めてすぐやること

プレ駐在妻向けの海外渡航準備タイムスケジュール

パスポートの申請/更新

パスポートはビザの申請にも必要なので、対応は最優先で行いましょう。

パスポートを持っている場合も、残りの有効期間が十分にあるか要チェックです。
有効期間が1年未満の場合は更新しておくことをおすすめします。(参考:外務省HP)

また、女性は結婚で名字を変えていることが多いので注意が必要です。
氏名変更をしていない場合、手続きが必要になります。

ビザの申請

ビザの取得には案外時間がかかります。これがないと渡航ができませんので、早めに申請手続きを始めましょう。

もなしお
もなしお

ビザ取得まで2か月半ほどかかりました。
面接で私は何も聞かれず終わったので、拍子抜け…

予防接種の予約

早めにトラベルクリニックを予約し、接種内容と日程を相談しましょう。
予防接種の種類によっては、間隔を空けて3回打たなければいけなかったり、妊娠の可能性がある時期には打てなかったりします。

「トラベルクリニック」とは、これから海外に行く人や、海外から帰国した人を対象とする医療機関です。

引越しの見積もり

勤務先から引っ越し会社の指定があるかどうか、確認しておきましょう。
自分で引っ越し会社を決める場合は2~3社の相見積もりを取ったほうがいいですね。

年度末などの繁忙期は早くから引っ越し日程が埋まりやすいので、見積もりは早めにとるが吉です。

プラスα

【働いている場合】上司と休職/退職日の相談

休職するにせよ退職するにせよ、意思が決まり次第早めに上司へ知らせるのが理想的です。
そのほうが周囲にかける負担を最小限にでき、気持ちよく職場をあとにできますからね。

ただし、注意点がひとつ。上司に離職日を相談する際は、あらかじめ自分のなかで目算をもっておきましょう。
そうでないと、不本意に日程がどんどん後ろ倒しになってしまう危険性があります…!

渡航3か月前~2か月前

プレ駐在妻向けの海外渡航準備タイムスケジュール

健康診断&歯科検診

体は資本と言いますし、健康診断は受けておくにこしたことはありません。

また、持病がある方は英語診断書が必要か医師に相談したり、服用薬を多めにもらったりしておきましょう。

それと、強くおすすめしたいのが歯科検診
日本より医療費が高い国だと虫歯の治療費もばかになりませんからね…。
健診で虫歯が見つかった場合、複数回の通院が必要だったりするので、後回しにしているとバタつきます(経験談)。

お金関係の準備

お金関係は重要なので、早めに取り掛かっておきましょう!

オンライン海外送金

まず、海外へオンライン送金できる環境整備はマストと言えます。現地でお金が足りなくなってしまったら最悪ですね。
銀行から直接送金する場合、事前に登録手続きなどが必要な場合もあるので、確認しておきましょう。

我が家では、下記のようにオンライン海外送金手段を確保しました。

【メイン】
格安海外送金サービス「Wise(ワイズ)」

【万一のバックアップ】
銀行から外国送金をできるように設定

銀行の海外送金手数料はびっくりするほど高いので、Wiseという送金サービスが断然おすすめです。

日本の銀行口座

銀行によっては、海外在住者が口座を維持できないと定めていることがあります。
お使いの銀行のサイトを確認したうえで、対応を考えましょう。不明点は電話や店頭でしっかり聞くことをおすすめします。

現地口座

現地口座は給与受け取りや、日本からの送金、現地発行クレカの引き落としなどに必要です。
日本から口座開設が可能な場合もあるので、調べておきましょう。

クレジットカード

アメリカはクレジットカード社会です。日本のカードは海外取扱い手数料が加算されてしまうので、アメリカで発行したカードを使うのが一般的です。

日本から申し込んでアメリカで受け取れる「ANA USAカード」や「JAL USAカード」、日本でのクレジットヒストリーを引き継げる「アメックスのプロパーカード」などを出国前に作っておくと、クレジット生活の順調な一歩を踏み出せます。

また、この機会に不要なクレジットカードは解約しておくのがおすすめです。

荷物の仕分け

海外引越の場合、荷物は「航空便」「船便」「保管倉庫」「実家」「手荷物」など細かく分けることになります。

まずはソファやテーブルなどの大きな家具をどうするかから考える始めるのがおすすめです。
引っ越し直前に慌てないよう、計画的に仕分けとパッキングを進めていきましょう。

プラスα

【車を持っている場合】方針決定と手続き

「売却する」「貸す」「保管する」「赴任国に輸送する」のうち、取りたい方針を決めます。

売却や赴任国への輸送を選ぶ場合は、見積もりや契約の手続きが必要です。

また、人に貸す場合でも取り決め事項・保険・名義変更などの相談や手続きが必要になります。

【持ち家に住んでいる場合】方針決定と手続き

「売却する」「賃貸に出す」「空けておく」という3つの選択肢から、方針を絞り込みます。

売却や賃貸を選ぶ場合、早めに不動産業者へ相談しましょう。出国前に売り手や貸し手が決まれば理想的ですからね。

空室にしておく場合は、湿気や防犯が気になるところです。
家族や親せきに留守中のメンテナンスを依頼するか、留守宅管理サービスの使用を検討しましょう。

もなしお
もなしお

我が家は賃貸に出すことにしました

【住宅ローンがある場合】銀行への通知

住宅ローンがある場合、毎年冬にローン残高が送られてきます。
海外に転出したことを知らせていない場合、通知の差し戻しで発覚しトラブルになる危険性も。
銀行への申請手続きはけっこう手間がかかるので、早いうちに連絡しておくのがおすすめです。

【投資をしている場合】証券会社や銀行への通知

NISA/つみたてNISAなどをはじめ投資をしている場合は、契約している証券会社や銀行に相談しておきましょう。
法律上の理由などから、解約手続きが必要になるケースもあります。

もなしお
もなしお

我が家は泣く泣くつみたてNISAを解約しました…

渡航2か月前~1か月前

プレ駐在妻向けの海外渡航準備タイムスケジュール

持っていくものの購入

アメリカで手に入りづらいものや、買えるけど割高なもの、移動中や着いてすぐに使いたいものなどを購入しておきます。

とはいえ、際限なくなんでも買ってもっていくわけにはいかないですよね。
アメリカのAmazonを見れば、手に入りづらいものかどうか、値段がいくらくらいかをチェックできますよ。

スマホの準備

アメリカおよび一時帰国時の日本で快適にスマホを使う方法を考えておきましょう。
我が家では、デュアルSIM対応のスマホに「楽天モバイル」と「イエローモバイル」のSIMを入れました。

「デュアルSIM」とは、1台のスマホに2つのSIMカードを入れられる機能です。

2つのSIMには、それぞれ以下のような役割を担ってもらっています。

楽天モバイル

日本の電話番号維持/日本での通信・通話/日本への国際通話

イエローモバイル

アメリカでの通信・通話

アメリカ用のSIMを契約する時は、日本で受け取り可能なものがおすすめですよ。
出発当日に有効化の手続きをして、到着直後から料金の心配をすることなくスマホが使えました。

テレビや動画を見る準備

海外で日本と同じようにテレビ・動画を見るには、実はコツがいるって、知っていましたか?

日本に居るときと同じように視聴するには、VPNというサービスが必要です。
テレビや動画を楽しみたい方は準備しておきましょう。

各種サービス・インフラの解約

引越し日が確定したら、様々なサービスやインフラの解約をしていきます。
習い事・ジム・食品配達・NHK・ガス・電気・水道などです。解約締切日などには注意しましょう。

転居届の提出

引っ越し前ぎりぎりになりやすいのが、郵便局に出す転居届。
受付に1週間ほどかかる場合があるので、引っ越し日が決まったタイミングで手続きしておくと安心です。

転送開始希望日を指定できるので、早めに出しておいても問題ありません。ネットからでも手続き可能です。

不用品の処分

不用品は「売る」「ゆずる」「寄付する」「捨てる」などの方法で処分しましょう。
引っ越しシーズンの場合、粗大ごみ回収予約がなかなか取れないこともあります。渡航1か月前までに手配しておけると安心です。

プラスα

【賃貸に住んでいる場合】退去の申請

賃貸の退去予告は1~2か月前のところが多いと思います。
引っ越し日が決まったらすぐに連絡しておきましょう。

渡航1か月前~直前

プレ駐在妻向けの海外渡航準備タイムスケジュール

外貨両替

ある程度の金額をドル紙幣に両替しておくのをおすすめします。
万一の場合とチップを渡すときに役立つからです。なるべく小額紙幣のほうが普段使いしやすいですよ。

各種サービスの登録住所を変更

保険・銀行・クレジットカードなどは海外に行っても契約を維持する場合もあるかと思います。
状況に応じて、実家の住所や海外の住所に変更しておきましょう。

海外転出届の提出

1年以上海外に滞在予定の場合、原則提出が必要です。
転出する約14日前から、住んでいる市町村の役所で提出ができます。

注意点としては、

  • 提出時にマイナンバーカードを返納する
  • 提出後は住民票の発行ができなくなる

ということです。
海外転出届を出したあとに「手続き用の住民票が足りない!」なんてことにならないよう、気をつけましょう。

ちなみに、年度末に役所へ提出しに行ったところ、「申請数が多すぎて今日の受付は締め切りました。違う支所なら受け付けられます」と言われて役所のハシゴをしました…。

引越し荷物・手荷物の発送

引越し日が繁忙期の場合、複数回にわけて集荷をすることも。
我が家では出発までの約1か月間に、なんと3回も集荷に来てもらいました…!

また、海外赴任で飛行機に乗せる手荷物は大量になりがちです。空港へ配送しておくととっても楽なのでおすすめですよ。

プラスα

【アメリカで運転する場合】国際免許の取得

国際免許を取得しておくことで、現地の免許を取得するまでの間も運転ができます。
車を運転予定の方にとっては必須中の必須です。

ちなみに、海外赴任中に免許の更新期間が来る場合、事前に免許更新もできますよ。

【日本で所得が発生する場合】納税管理人の選定

納税管理人とは、納税に関する代理人です。通知書の受取先になるほか、確定申告も代行可能です。

選定が必要になるのは、ずばり所得が発生予定の場合。たとえば不動産収入や、副業収入が見込まれる方は選定しておいたほうがいいですね。

申請は自宅近くの税務署に書類を提出するだけです。該当する方はお忘れなく!

【退職した場合】準確定申告

年の途中で退職した場合、会社で年末調整を受けられないので、自分で確定申告をする必要があります。

「準確定申告」という制度を使えば、出国前に自分手続きを済ませることが可能です。
払い過ぎた所得税があれば返ってきます。

ただし、納税管理人に確定申告をしてもらう場合は、準確定申告は不要です。

【退職した場合】雇用保険受給延長の申請準備

雇用保険受給延長の手続きをしておくことで、失業給付の受け取り可能期間を3年間のばせます

退職した方はハローワークで申請書類をもらい、出国前までになるべく必要書類をそろえておきましょう。

必要書類には出国時のパスポートスタンプが含まれるため、出国後でないと申請準備が完了しないのが痛いところです。

私の場合、ほかの申請書類は準備したうえで実家に預け、出国後にパスポートスタンプの写真を入れた書類一式をハローワークへ郵送してもらいました。

【退職した場合】扶養控除申請

退職が済み次第、扶養に入る手続きを進めていきます。
扶養者の会社経由で手続きするので、申請方法や必要書類などは旦那さんに確認してもらいましょう。

【住宅ローン控除の適用を受けている場合】税務署へ申告

家計にやさしい住宅ローン控除ですが、原則自己居住でないと適用されません。
家族全員がその家に住まなくなる場合、税務署に申告手続きが必要です。

おわりに

海外駐在前はやることが本当にたくさんあって大変ですよね…。パートナーと手分けをして進めていきましょう。

わたしの場合、準備期間中はモチベーションを保つために、ちょっといいランチやカフェによく行っていました。

日本のおいしいごはんに対する心残りも減るし、モチベーションも高まるのでおすすめです!

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