8月下旬に、アラスカへ5泊7日の旅をしてきました。
この記事では、4日目夜~6日目にアンカレッジとウィッターを訪れた際のことを中心に書いています。
実際に行った観光スポットや体験したアクティビティには、主観でおすすめ度をつけてみました。
★☆☆☆☆ | ひどい |
★★☆☆☆ | いまいち |
★★★☆☆ | ふつう |
★★★★☆ | かなりよい! |
★★★★★ | 最高! |
アメリカの旅行先を探している方、アラスカ旅行に興味のある方の参考になれば幸いです。
<アラスカ旅行の記事一覧>
・アラスカ旅行記①フェアバンクス編|トナカイ・オーロラ
・アラスカ旅行記②デナリ編|アラスカ鉄道・野生動物観察
・アラスカ旅行記③アンカレッジ&ウィッター編|26氷河クルーズ・博物館(本記事)
・夏のアラスカ旅行|心に残ったおすすめ観光体験&スポット6選
・アラスカ旅行をもっと楽しむ!おすすめ作品3選|エッセイ・映画・ドキュメンタリー
4日目夜:アンカレッジ到着
レンタカー受け取り
アンカレッジ駅到着後、まずはウーバーでアンカレッジ空港へ移動しました。そして空港でレンタカーを受け取り。
フェアバンクスの時と同じく、お店はBudgetです。
またまた、セダンからSUVに無料アップグレード?してくれました。しかもほぼ新車のレクサス。なんて太っ腹なんでしょう~。
Budget
リンク:Googleマップ
アイスクリームショップ
続いて、もう22時近いですがアイス屋さんへと向かいました。
お店の外観からしていい感じで、テンションがあがります。
店内は閉店近くだというのに地元の若者らしき人々でにぎわっていました。壁にかけてあるのは地元アーティストの絵で、販売もしています。
お店のかわいいロゴが入ったパーカーやトートバッグなどグッズの販売もあったので、気に入ったらお土産にしてもいいかもです。
フレーバーは、アラスカ産食材を使ったものが何種類もあり迷いましたが、珍しいのを試してみたく、スプルースチップ味とファイヤーウィード味を注文。
スプルースチップは「トウヒ」という針葉樹の若芽で、ファイヤーウィードはお花です。デナリ国立公園でも咲いていました。
お味はというと、スプルースチップのほうはベースの優しい甘味にアクセントとして木の芽らしいえぐみが感じられます。ちょっと違いますが、イメージ的にはふきのとうのえぐみに近いです。
わたしはだんだん口の中にえぐみが累積してきて、途中でギブアップ(汗)。でも夫はおいしいと食べていたので、好みが分かれる味みたいです。
ファイヤーウィードのほうは、ほんのりとした植物感がありつつも控えめな楚々とした甘さでおいしかったです。
画像出典:WILD SCOOPS 公式サイト
ちなみに、わたしはやり忘れたのですが、アイスの上にベイクドアラスカをトッピングすることも可能です(!)
行く機会があれば挑戦してみてはいかがでしょうか?
WILD SCOOPS
リンク:Googleマップ *近隣にも他店舗があります。
おすすめ度:★★★★★5
アプテルスタジオホテル
アンカレッジでのお宿はこちらのホテル。安さときれいさ、つまりコスパ重視でとりました。
水回りもきれいで、スーツケースを広げるスペースも十分にあり、とくに不満はなし。「ホテルは寝るだけ、きれいならOK」という方にはおすすめです。
アメニティのコーヒーはアラスカのブランドでした。
Aptel Studio Hotel
リンク:Googleマップ
おすすめ度:★★★★☆4
5日目:アンカレッジ観光と氷河クルーズ
野生動物保護センター
この日のメインは午後からの氷河クルーズですが、その前にちょっと寄り道して野生動物保護センターへ。
ここでは病気やケガで保護された動物たちの様子を見ることができます。
デナリ国立公園で出会えなかったorかなり遠くにしか見えなかった動物を中心に見て回りました。
でもやっぱりデナリで見たように、柵に入れられていない動物たちのほうが生き生きとしていてよかったなあ…。
Alaska Wildlife Conservation Center
リンク:Googleマップ
おすすめ度:★★★☆☆3.5
26氷河クルーズ
港町ウィッターに到着。ここから「26氷河クルーズ」に参加します。
アラスカで有名な日帰りクルーズは2つあり、ひとつがこちら、もうひとつがキーナイフィヨルド国立公園のクルーズです。
ざっくり違いを述べると、
26氷河クルーズ:氷河メインで動物はサブ。
キーナイフィヨルド国立公園クルーズ:動物メインで氷河はサブ(1か所)
といった感じです。
どちらにするかとても悩みましたが、たくさん氷河が見たかったのと、宿をとったアンカレッジからより近いという理由で「26氷河クルーズ」にしました。
ちなみにアンカレッジから車で来る際は、「Anton Anderson Memorial Tunnel」というトンネルを抜ける必要があります。
トンネルは1車線しかなく、時間によって走れる方向が決まっていますので、要注意です。時刻表はこちら。
小雨が降り、霧も出ています(笑)
船内はこんな感じで、とっても新しくきれいで快適でした。軽食やグッズ販売のコーナーも用意されています。
わたしたちが座った席は4人席で、ほかのご夫婦との相席でした。
雨が降っていて、窓に水滴がついちゃっています…。
船内アナウンスによると、この天気は「『ノーマル』なのでがっかりしないでね、氷河はちゃんと青く見えるよ」とのこと。
ノーマルってほんと~??と思いつつも、とりあえず一安心。
クルーズがスタートして間もなく、昼食セットが運ばれてきました。
事前に選べるスープの種類は2つ。普通っぽいスープとサーモンチャウダーで、迷わずサーモンチャウダーを選びました。おいしかったです♪
だんだん氷河がたくさんあるゾーンに突入。寒いですが、3Fデッキに出て景色を楽しみます!
小雨が降っていたので、デッキに出ていたのは乗船者の1/3~半分くらいな印象。空いているという意味では晴れの日より見やすいかもです。寒いですが。
で、でーーん。巨大氷河のお出ましです。
氷河ってほんとに青いんだ…!と感動。これは黒い部分とのコントラストがいい感じでカッコイイです。推し氷河。
大きい氷河の前では10分くらい止まってくれるので、見とれてもよし、写真をとってもよし。
プチ崩落も目撃することができました。
氷河とは降り積もった雪が固まり、圧縮されて、それ自体の重みでゆっくり動いていく氷の塊だそうです。
ここにいったいどれくらい昔の雪が閉じ込められているのでしょうか…。
なんだか星の光にも似たロマンを感じます。
星も「今見ている光は〇〇年前に発せられたもの」なんて言ったりしますよね。
こちらは滝とのツーショット。
岩に寝そべるシーライオン(アシカ)と鳥たち。
クルーズは約5.5時間の長丁場で天候もいまいちでしたが、わりと装備に力を入れて行ったため、そこまで疲れることなく氷河ウォッチングを楽しめました。
おすすめの恰好は、ニット帽・厚手セーター・手袋・フード付き防水パーカー・防水性のある靴です。
夫は防水性とかない普通のスニーカーで行ったため、雨で浸水してしまい後半ちょっと辛そうでした。
防水性のある靴を用意できないよ!って方は、せめて替えの靴下だけでも持っていくといいと思います。
Prince William Sound 26 Glacier Cruise
リンク:公式サイト(英語)
おすすめ度:★★★★★5
ウィッターからアンカレッジへ移動
クルーズを終え、アンカレッジまで再びドライブで戻ります。
朝よりは雲が少なくなり、山並みが見えるようになりました。
写真で魅力をお伝えしきれませんが、長いこと続く美しい山並みにほれぼれ…。
夕食
夕食は、アンカレッジの街はずれにある今風なレストラン「South Restaurant + Coffeehouse」にて。
アイスクリーム屋さんでもそうでしたが、販売中のアート作品が壁にかかっています。こういう感じ、好きです。
地ビールと地シードルを飲みながら、料理を待ちます。
夫婦そろって好物のオニオングラタンスープが到着。これがメニューに載っていたからこのレストランを選んだといっても過言ではありません。
クルーズで冷え切った体をおいしいスープで温める…これすなわち最高です!
そしてメインのホタテリゾット。これがとっても、、、おいしくって!テンション爆上がりしました。
日本人のDNAがお米と魚介に驚喜しているのを感じます。
このレストラン、価格はほどほどなのに、クオリティが高くてサーブもにこやかだし、お店の雰囲気も良く、わたし的にはパーフェクトでした。
夫が頼んだチーズパスタは、「もはやチーズなのかパスタなのかわからない」くらいの圧倒的チーズ量。チーズだくです。
味は良かったのですが、ずっと食べるにはちょっと重すぎた模様。チーズ好きの夫もさすがに途中で食べきれなくなっていました…。
South Restaurant + Coffeehouse
リンク:Googleマップ
おすすめ度:★★★★☆4.5
6日目:アンカレッジ観光
先住民族文化センター
最終日はアンカレッジで「文化とグルメ」をテーマに街歩き。
午前中は先住民の文化について学ぶべく「Alaska Native Heritage Center」へ。
アラスカの先住民は様々な部族に分かれていて、自然環境に沿った生活をするために住んでいる地域によって生活スタイルが異なります。
展示では部族ごとに住んでいる地域と、どのような特徴をもっているかがわかりやすく案内されていて、とても興味が持てました。
日用品・美術品の展示は少なめですが、ダンスや身体を使ったゲームなどの実演があったり、ドキュメンタリー映像の上映があったり、屋外に住居レプリカがあったりと、総合的にはかなり充実していてよかったです。
ダンスを見せてもらったり、説明を聞いたりするなかで「先祖とのつながり」「自然とのつながり」ということをとても大切にしながら暮らしてきたことを感じました。
ただ、近年は言語の消失が進みつつあるようで、展示でもよくその問題が取り上げられていたのが印象的でした。
「先祖とのつながり」ということを大事にしている文化だからこそ、過去と現在をつなぐ言語が失われてしまうことの意味はとても大きいことなのかもしれないと思いました。難しい問題ですが…。
住居のレプリカはいくつもあり、実際に入ることもできました。
定番の形と異端の形があり、比べつつ見られて面白かったです。
Alaska Native Heritage Center
リンク:Googleマップ
おすすめ度:★★★★☆4.5
昼食
昼食はサクッと済ませたい&アラスカサーモンを食べたいということで、サーモンバーガーを食べました。
サーモンフィレとみずみずしいレタスがたっぷり入っていて、モスバーガーを彷彿とさせるヘルシーな感じ。おいしかったです。
店内はアラスカ的な装飾品と、常連さんたちの写真で飾り付けられていました。
訪れた有名人の写真を飾るのはあるあるですが、常連さんの写真を並べるのは珍しい気がします。アットホームな雰囲気でちょっとほっこりしました。
Arctic Roadrunner
リンク:Googleマップ
おすすめ度:★★★☆☆3.5
チョコレートショップ
こちらは「オーロラチョコレート」というチョコレートショップ。
絶対に立ち寄ろうと決めていました。
だって、見てくださいよ。とってもきれい…。こんなん、心惹かれてしまうじゃないですか…。
このうるわしい見た目は、ハンドペインティングによって生み出されているとのこと。繊細な手仕事っぷりに恐れ入ります。
しかも試食でいただいたチョコがおいしくて、もう目がハート状態。
自分たちのお土産用に好きなものを詰め合わせて、9個セットを作りました。
夫と半分こしたので5フレーバーしか食べていないのですが、味は「フローラルアールグレイティー」「キャラメライズド梨」「塩キャラメル(四角)」がお気に入りです。
わたしは街はずれにあるお店へ行きましたが、ダウンタウンにある「ザ・ホテル・キャプテン・クック」内にもお店(Googleマップ)があります。そちらのほうが行きやすかったなと、あとから思いました。
Aurora Chocolate
リンク:Googleマップ
おすすめ度:★★★★★5
博物館
お次はダウンタウンエリアにある、アンカレッジ博物館へ。
ここは総合ミュージアムで、現代アート・歴史に関する展示・科学に関する展示・先住民族の生活用品など展示内容は多岐にわたっています。
広いと聞いていたので所要3時間を予定していたのですが、朝寝坊したせいで2時間しかなくなってしまいました。よって、駆け足で回ることに!
実際けっこう広く、まともに見たら3~4時間はかかりそう。
現代アートは部門はアラスカの風物をモチーフにしたものと、アラスカ先住民にまつわる問題提起を含むものが多い印象で興味深かったです。
先住民族に関する展示は、展示品こそ多いものの部族ごとの個性があまりわからず、羅列感が強いのが残念でした。
Anchorage Museum
リンク:Googleマップ
おすすめ度:★★★★☆4
夕食
アラスカ最後の晩餐は、ちょっといいレストラン「Kincaid Grill」にて。
前日朝の予約で、夕方早い時間帯に滑り込めました。(遅い時間帯は満席)
前菜はシーフードのスープをチョイス。優しい魚介の味わいが美味なうえに、彩りもきれいです。
わたしはメインに「チョッピ―ノ」というシーフードたっぷりのトマトベース煮込みをオーダー。
サーモン・あさり・ハリバットとおぼしき白身・えび・ホタテがふんだんに使われていて、濃厚な魚介だしとトマトの旨味で本当においしかったです。
とくにサーモンは脂がのっていて、口のなかでとろけるよう…。
おなかと時間に余裕がなく、デザートを食べられなかったのが残念でした。
Kincaid Grill
リンク:Googleマップ
おすすめ度:★★★★☆4.5
アンカレッジ空港から帰途へ
アンカレッジ空港でレンタカーを返却し、帰途につきます。今夜は飛行機のなかで就寝。
余談ですが、アラスカはどこもガソリンが高いです。
上の写真はレンタカー返却のためにオイルを入れたときのもの。
本土では3.5ドル/ガロンくらいのレギュラーオイルが、アラスカでは4.49ドル/ガロンとなっています。(1ガロン=3.785L)
7日目:帰宅
ダラス空港を経由し、最寄りの空港へ到着。無事帰宅しました。
飛行機の窓からオーロラが見えないかな~と淡い期待をしていましたが、見えませんでした(笑)
まとめ
アラスカ旅行は普段と違う気候・風物・食事を体験できて、先住民族の文化も学べて、とても刺激的でした。
旅行後もアラスカに関する映画・ドキュメンタリーを見たり、本を読んだりと余韻を味わっています。
夫が「いつになったら(心が)アラスカから帰ってくるの?」と聞いてくる今日この頃です。
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