8月下旬に、アラスカへ5泊7日の旅をしてきました。
この記事では、3~4日目に乗ったアラスカ鉄道と、訪れたデナリでの体験について書いています。
実際に行った観光スポットや体験したアクティビティには、主観でおすすめ度をつけてみました。
★☆☆☆☆ | ひどい |
★★☆☆☆ | いまいち |
★★★☆☆ | ふつう |
★★★★☆ | かなりよい! |
★★★★★ | 最高! |
また、アラスカ鉄道は「アドベンチャークラス」と「ゴールドスター」という2タイプの列車をレビューしたので、旅行計画の参考になれば幸いです。
<アラスカ旅行の記事一覧>
・アラスカ旅行記①フェアバンクス編|トナカイ・オーロラ
・アラスカ旅行記②デナリ編|アラスカ鉄道・野生動物観察(本記事)
・アラスカ旅行記③アンカレッジ&ウィッター編|26氷河クルーズ・博物館
・夏のアラスカ旅行|心に残ったおすすめ観光体験&スポット6選
・アラスカ旅行をもっと楽しむ!おすすめ作品3選|エッセイ・映画・ドキュメンタリー
3日目:デナリ観光
アラスカ鉄道アドベンチャークラス
まず朝にホテルを出て、空港でレンタカーを返却。ウーバーでアラスカ鉄道フェアバンクス駅へ向かいました。
駅構内にはグッズを売っているショップや、精巧なプラレールの展示などがあり出発前の時間を楽しく過ごせました。
アラスカ鉄道はややレトロな外観と車体のカラーリングが特徴的。配色はアラスカ州旗とそっくりです。
今回のフェアバンクス→デナリ区間ではスタンダードな「アドベンチャークラス」に乗車しました。
車両は2階建てになっており、1階は普通の座席(指定席)、2階は展望車(自由席)になっています。
展望車へは自由に出入りでき、大きな窓で景色を楽しむことが可能です。ただし、全員分の席数がないので、混みあってきたら譲りあいが必要となります。
私たちが乗ったのは少し古めの車両だったため、全体的に窓がややくすんでいたのが残念でした。
同じクラスでも新しい車両タイプもあり、そちらは窓がきれい。どちらになるかは運のようです。
あいにくの曇天模様ですが、アラスカの迫力ある自然に沿って、ゆっくりと列車がすすんでいきます。
車内には軽食販売コーナーもあり、昼食をとるのに利用しました。
写真右側はアラスカのB級グルメ、トナカイ肉のホットドッグ。トナカイ肉はケモノ感がなく、とても食べやすかったです。
奥の缶は地ビールのアラスカンアンバー。その名のとおり、中身はきれいな琥珀色をしています。
色が濃いビールはクセが強い印象なのですが、こちらはさわやかさと深みのバランスがよく、まろやかな口当たりでごくごくと飲めました。一飲の価値あり、です!
Alaska Railroad (Adventure class)
リンク:公式サイト(英語)
おすすめ度:★★★☆☆3.5
野生動物観察バスツアー
デナリ駅に到着したあとは、「Tundra wilderness Tour」という 野生動物観察バスツアーへ参加しました。
バスの車内から動物を見つけ次第、停車して車内から動物を見るという趣旨のツアーです。
運転手兼ガイドさんが目ざとく動物を見つけてくれるほか、いろいろとお話をしてくれます。(わたしはほぼ聞き取れませんでしたが…)
席は先着順の自由席です。わたしたちが座った左側は視界が開けていて、遠くの山々の景色がきれいに見えました。右側は斜面が多かったように思います。
けれど、右側にだけ熊が3回現れたので、どちらの席がいいかは好みと運次第ですね。
ツアーに参加する場合、おすすめしたいのが双眼鏡の持参!
動物がやや遠くに現れることも多いので、これがあるのとないのとでは、見え方が全然違います。
私は旅行出発までに購入が間に合わず、デナリのビジターセンターでツアー直前になんとかゲットしました。
こちらは大型のトナカイ、カリブー。カリブーはツアー中に何回も遭遇しました。
クマの親子。双眼鏡がない人のためにも、こうしてモニターに映してくれます。
ただし、ズーム倍率が高く画質は粗めです。
車内では、こんなお菓子セットが配られました。
でも動物は急に現れるので、のんびりお菓子を食べていると、いざというときにバタつきます(笑)
バスの窓から見える景色。高山地帯だからか、なんだかヨーロッパみたいじゃないですか?アラスカのイメージがちょっと変わりました。
魅力を伝えきれる写真がなくて残念ですが、景色がとっても美しいです。
グリズリーベア。この日一番近くでみえたクマです。
車内はもう大興奮。たぶん10分以上停車していたと思います。みんなで舐めまわすように見ました(笑)
クマはいろいろな文化で神聖視されるだけあって、やはり動物の中でも存在感・特別感があります。
のっしのっしと山を歩いている姿を見られて満足でした。
こちらのでっぷりした子は、ホッキョクジリス。動きがちょこちょこしていてかわいらしかったです。
デナリのビジターセンターにあった展示によると、キツネやクマにとっての「ファーストフード」なんだとか…!
ツアーではそのほかにも、ムース(ヘラジカ)や羊、鳥などを見ることができ、美しい光景もあいまってとてもいい体験になりました。
Tundra wilderness Tour
リンク:公式サイト(英語)
おすすめ度:★★★★★5
夕食
今回はホテルではなく、ダウンタウンの「ザ・オーバールック」というレストランをチョイス。
活気がありながらも、比較的落ち着いた雰囲気です。
アラスカらしく、トナカイの角でつくったランプが下がっています。
8月下旬は日の入りが22時ごろなので、写真は20時過ぎですがまだまだ明るいです。
メインはトナカイのシチューとタラバガニのラビオリを注文。ふつうにおいしくていい感じです。
そして、ここで頼んだシードルが上品な甘味で個人的に大ヒット。
とても気に入ったので、これ以降他のレストランでも違う銘柄のシードルを頼んでみたのですが、ここで飲んだ49th State BrewingのArctic Roots Ciderが一番よかったです。
デザートには、お店おすすめのベイクドアラスカを注文。
このフランベしている様子、まるで海と氷山のようでフォトジェニックじゃないですか!?
以前行ったレストランで他の人が食べているのを見て以来、食べてみたかったんです。アラスカで食べられるなんて感動もひとしお。
お味のほどは…ちょっと焦げ感強すぎ!まあでもアラスカ感は楽しめたのでよしということで。
The Overlook
リンク:Googleマップ
おすすめ度:★★★☆☆3.5
デナリブラフズホテル
レストランから歩いて5分ほどでホテルに到着。小さめの棟が何個も続いているスタイルのホテルです。
部屋はとってもきれいで、くつろげる雰囲気。ちょっとした壁の装飾もかわいらしく、おすすめできるホテルです。
ちなみにここを含めて対象のホテルには、アラスカ鉄道に預入れした荷物を直接届けておいてくれます。デナリ駅についてすぐ観光に行けるので便利でした。
Denali Bluffs Hotel
リンク:Googleマップ
おすすめ度:★★★★★5
4日目:アンカレッジへ移動
アラスカ鉄道ゴールドスター
デナリに別れを告げ、アンカレッジへと旅立ちます。移動手段はまたまたアラスカ鉄道。
デナリスターという路線で、乗車時間はなんと8時間です。
今回は追加料金を支払って「ゴールドスター」というハイエンドの客車を体験することにしました。
車両は2階建てで、1階が食堂車、2階が座席(指定席)になっています。
「アドベンチャークラス」では見晴らしのよい2階の席は譲り合いでしたが、こちらは1人1席確保されているので、いろいろ気にせずゆったり楽しめます。
前回、フェアバンクス→デナリで乗った「アドベンチャークラス」の2階席と比べてみると、梁が少なく、景色を楽しみやすいつくりになっていることがわかります。
また、「ゴールドスター」に乗ってみて一番いいなと思ったポイントが、外に出られるデッキがあること!
やっぱり一番きれいなのは、窓を通さずに見る景色です。
この日は天気も良く、鉄道旅日和。アラスカの美しく広がる自然をゆったりとした気分で堪能できて最高でした。
とくにデナリから出発後の1~2時間は山が多く壮大な景色が多くみられたように思います。
Alaska Railroad (Gold Star Service)
リンク:公式サイト(英語)
おすすめ度:★★★★★5
昼食
昼食はゴールドスターの乗客専用の食堂車にていただきます。きれいな内装と大きい窓で、たいへん快適です。
2人席はわずかで、ほとんどが4人席となっています。なので、少人数で旅行する場合は相席になることも。わたしたちも2人で行ったので、ほかの方と相席になりました。
お相手は愛想のいいアメリカ人ご夫婦。当然、スモールトークが勃発します。
お互いにアメリカや日本のおすすめスポットを紹介しあったりして時間を過ごしました。
わたしは英語に自信がないので、とりあえずニコニコしつつたまに口をはさむ程度でしたが(汗)。
注文したのは、トナカイ肉のボロネーゼと、「ゴールデン・スパイク・オールドファッション」というバーボンベースのカクテル。
ゴールデンスパイクとは、鉄道完成の最後に打ち込む記念の釘のこと。つまりアラスカ鉄道の完成にちなんで作られたカクテルということですね。
ちなみにゴールドスターでは食事とアルコール2杯がチケット料金に含まれていて、ソフトドリンクは何杯でもOKとなっています。
*食事の回数などは路線によって異なります。デナリ→アンカレッジは昼食・夕食付。
夕食
夕食も先ほどと同じ食堂車にて。スモールトークは楽しい面もありますが気疲れもするので、今回はささっと2人席を確保しました(笑)
昼食はメイン以外にもスープとデザートがついてきます。わたしはバッファローチリスープと、アークティックコッドのソテーを注文。飲み物には「ザ・ポーラー・ベア」というノンアルコールカクテルを。
白身魚なので淡泊ですが、フェアバンクスで食べたハリバットよりはジューシーな感じ。パン用のバターを流用してみたところ、いい感じの味になりました。
フェアバンクスからアンカレッジまで、8時間もの長旅でしたが最後まで退屈することなく楽しめました。
「アドベンチャークラス」と「ゴールドスター」の差額は1人約200ドルでしたが、ちょっと奮発してゴールドスターにしてみてよかったです。
アメリカでは、特別高級ではないレストランでもランチ1人30ドル、ディナー50ドルくらいはしますからね。のこり120ドルが景観やシート代、ドリンク代ということで、わりと納得感のある値段設定かと思いました。
まとめ
デナリ国立公園ではお天気にも恵まれ、壮大な景色や野生動物の姿を楽しめました。
アラスカ観光で定番のアラスカ鉄道も、2種類の客車に乗れて大満足。食堂車のついた列車に乗るのは初めての体験だったので、テンションがあがりました。
アラスカ旅行の際は、ぜひ検討候補にいれてみてください。
次回、アンカレッジ&ウィッター編に続きます。
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